†ゆぅぱぱ。完結作品SS集†
「煩い。もう黙れよ」
「そん……んっ…」
俺は固まってしまった。
だって空兄と澪さんが、き、き、キスし
てたから。
え、なにこれどういう状況?
ていうかこんな澪さんの声、聞いたこと
ないし……。
……甘過ぎだろ……。
顔がカアッと火照っていくのを感じなが
ら、視線は二人に釘付け。
こんなのイケナイ事だってわかってるの
に、目を逸らせなかった。
「んっ……はぁ…」
「お前、ガキ共と仲良すぎ」
「そんな……っ、だって、向坂君の兄弟
だよ……?」
「知ってるけど。───簡単に触らせて
んな」
そう言った空兄は、また噛みつくように
澪さんにキスをして。