†ゆぅぱぱ。完結作品SS集†
◆俺に溺れろ!*3: 空side
保健室のベッドで*空side
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「向坂君、頑張ってね!応援してます!
」
「ん」
両手の拳を握って、意気込んだようにそ
ういってくれる澪に、微笑んで、そっと
頭を撫でてやる。
6月上旬。今日は球技大会が、学校で行
われることになった。
去年はめんどくさくてサボったし、今年
もそうするつもりだったのに、澪に「向
坂君が球技やってたら絶対格好いいよね
!」とキラキラした眼差しで見つめられ
て、サボるという選択肢は消えた。
因みに俺は、バレーボールに出場するこ
とになった。
なんでもいい、って言ったら、バレーボ
ールになってた。で、澪は確か……バス
ケだった気がする。
……バスケ出来んのか?アイツ。
「じゃあ、向坂君の事、見てるからね!
」
澪はニコッと笑ってそう言うと、救護、
という張り紙の付けられた方へと向かっ
た。