†ゆぅぱぱ。完結作品SS集†
澪は、この球技大会で、救護係になって
る。
……あーあ、めんどくせー…。
はあ、と気だるい気持ちを吐き出すよう
に息をつく。
んま、澪も見てるし、ちゃんとやるか。
俺は運動ならほとんど出来る。喧嘩で培
ってきた体力と筋力のおかげだ。
第一試合目、俺は飛んできたボールをひ
たすら打ち込んで、ソッコーでゲームを
終わらせた。
すると、チームメイトの奴等が俺に一斉
に群がってくる。
「ちょ、向坂経験者!?」
「すっげー!これ優勝出来んじゃね!」
「あの殺人的アタックはヤバイ!」
と、皆で盛り上がってる。
「向坂君!」
ふと、鈴を鳴らしたような声がして、振
り返ると澪が小走りで駆け寄ってきてい
た。