†ゆぅぱぱ。完結作品SS集†
……可愛い。
尻尾振ってる仔犬みたい。
「お疲れ様!おめでとう!」
そう言いながら、ふわふわのタオルを差
し出してくれる澪。
俺はそれを受け取って、少し微笑んだ。
「……ん。サンキュ」
タオルからは、ほんのりと澪の匂いが漂
ってきて、癒されるのを感じた。
「次の試合も頑張ってね!」
「おー……」
ニコッと笑ってそう言った澪が、可愛す
ぎて。
思わず抱き締めそうになった時。
「園田さーんっ!救護おねがーい!」
と養護教諭に呼ばれた。
澪は慌てて、「はい!」と返事をしなが
ら、そっちの方へと去っていく。