†ゆぅぱぱ。完結作品SS集†
しばらくそのままボーッとしてると、澪
が包帯や消毒液やらを持ってやって来た
。
そして、俺の手に慎重に触れながら、唇
を尖らす。
「……もう。向坂君、頑張るのはいいけ
どこんなになるまで放っておいたら駄目
だよ」
「いや、試合終わるまで気付かなかった
し」
「えぇ!?」
こんなに痛そうなのに……なんて呟く澪
に苦笑いする。
澪が他の男となんか喋るから、それどこ
ろじゃなかったんだっつの。
……あー、思い出したらすっげームカつ
いてきた。
「……よしっ!出来たよ!」
包帯を綺麗に巻くとそう言って微笑む澪
。
俺はそんな澪を、抱き寄せた。
「さっ、向坂君!?」