†ゆぅぱぱ。完結作品SS集†
次の瞬間、首もとに走った冷たい感覚に
驚いて光弥を見上げれば。
光弥はいつになく優しく笑い、そっとキ
スを落としてくれた。
「メリークリスマス、恋那」
そう言われて、首もとを見れば、小さな
ダイヤのついた、シルバーのネックレス
が光っていて。
彼から感じる無償の愛に、涙が溢れて止
まらなかった。
こんなサプライズ……嬉しすぎるよ。
「……っ、ありがとう、光弥……っ」
「お礼は恋那からのキスでいーよ」
普段はそんなこと、やってあげないけど
。──今夜は、特別。
私はそっと光弥にキスをした。
精一杯の"愛してる"を詰め込んで。
「メリークリスマス、光弥」
END.