†ゆぅぱぱ。完結作品SS集†




悪い子には、お仕置き。*杏子side
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「……へえ?杏子、俺の事嫌いなんだ?」


目の前の皐君は、そう言うとにっこりと笑って。


だけど、でも、笑ってるはずなのに、何故かすごく怖くて。


心の中で、律希ちゃんの嘘つき!と私は嘆いていた──


◇◇◇


事の始まりは、数時間前。


今日は四月一日のエイプリルフールで、今日からわたし達は三年生になる。


去年のエイプリルフールは、吉馬さんと律希ちゃんが色々あって、ハラハラしてたんだけど、今年は平和に終わりそう、なんて考えていて。


そういえば、午後から皐君とデートだった、とその事を律希ちゃんに話したら。


「折角だから嘘ついてみたら?」


と言い出したんだ。



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