†ゆぅぱぱ。完結作品SS集†
ふ、と微笑みながら皐君はそう言って、また私にキスをして。
一生分のキスをしたんじゃないかってくらい、その日はキスをした───。
◇◇◇
「杏子、エイプリルフールどうだった?」
後日、律希ちゃんと二人でカフェでお話してると、不意に律希ちゃんがニヤニヤしながらそう訊いてきた。
「……大変だった」
そう言うと、あはは、と律希ちゃんは笑うけど。
……律希ちゃんのせいなんだからね!
むー、と律希ちゃんを睨むと、律希ちゃんが不意に動きを止めて、「杏子、それ……」と言い出した。
「え?なに?」
「それ、キスマーク?」
「えっ!?」
ききき、キスマーク!?