†ゆぅぱぱ。完結作品SS集†
香坂は保健室の間宮先生と仲がいいらし
く、合鍵まで持ってて、先生達の居ない
時間まで把握してる。
こんなのバレたら、ただじゃ済まないっ
て思うのに止められないのは、僅かな背
徳感に酔っているから、きっと。
「委員長、鍵閉めてね」
そう言われて、保健室の鍵を閉める。
ガチャン、という音がやけに大きく耳に
届いた。
「委員長、おいで」
ベッドに腰かけたまま、香坂がそう言っ
て大きく手を広げたから、私は恐る恐る
香坂の元へと歩みを進める。
そして、香坂の手の届く距離まで来た時
──。
「きゃっ……!」
ぐいっと勢いよく腕を引っ張られて、そ
のまま香坂の胸へとダイブした。