†ゆぅぱぱ。完結作品SS集†
俺はニッコリと頷いて、委員長を見つめ
た。
「希美」
「っ……、な、に?」
まだ名前で呼ばれるのには慣れないのか
、緊張したような面持ちで返事をする委
員長。
そんな委員長に手を伸ばし、その白い頬
をするりと撫でた。
すると、気持ちよさげに目を細める委員
長。……ほんと、可愛い反応するんだか
ら。
「ねえ希美。俺が希美の事をこうやって
名前で呼んでるのに……希美はそれに応
えてくれないの?」
「応えて、って……」
「いつまでも名字で呼ばれてるんじゃ、
俺だって寂しいんだけど」
そう言うと、俺の言ってる意味を理解し
たのか、目を見開き。
「──無理!」
委員長は顔を真っ赤にしてそういい放っ
た。