†ゆぅぱぱ。完結作品SS集†
いやいや……え?
「即答?」
そこは恥じらいながらもたどたどしく俺
の名前を呼んでくれるんじゃないの?
「だって……恥ずかしいんだもん!」
「俺だって恥ずかしかったよ」
「嘘つき!私の反応見て、楽しんでたく
せに!悪魔!」
いやまあ、確かに楽しんではいたけども
。悪魔って……酷い言われようなんです
けど。
恥ずかしがる委員長も可愛いけど──。
でも、可愛いからって妥協なんてしてあ
げない。
「希美、お願い」
「やだ!」
「……どうしてもって言っても?」
希美の顔を下から覗きこむようにして、
そう首を傾げると、希美が一瞬、言葉に
詰まったのがわかった。