†ゆぅぱぱ。完結作品SS集†
だけど──。
「やだったらやだ!」
委員長はそう言うと、プイッとそっぽを
向いてしまった。
……なんだよ。市原の事は名前で呼ぶく
せに。
「市原の事は普通に名前で呼んでるじゃ
ん」
「和馬君は特別だし!」
……は?特別?
また俺の中に、小さな嫉妬心が生まれて
くる。
仮にも彼氏の前で、他の男を特別だとか
言うか?
……イラつく。
「希美」
「なに──んぅっ……!?」
委員長がこっちを向いた瞬間に、その唇
に自分のそれを重ねる。