†ゆぅぱぱ。完結作品SS集†
案の定、夏希と国立のキスの写メを見な
がら恋那は泣いていた。
静かに。
それが、美しくて、儚くて。
やっぱり―――誰にも渡したく、ない。
ホテルに行くまでも、ついてからも。恋
那は放心状態だった。
もう全てを投げ出したような虚ろな瞳で。
大丈夫?とも。
元気だして、とも―――
そんな慰めの言葉、かけられる筈もなく
て。
俺はそんな彼女を押し倒した。
―――ギシッ……
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