†ゆぅぱぱ。完結作品SS集†
……なんとなくわかってた。きっと告白
だろうなって事は。
柏木と別れてからまだ2ヶ月ちょっとし
か経ってないのに、もうこれで三人目。
気持ちは嬉しいんだけどね……。
「ごめん。今は付き合うとかそういうの
、考えられないんだ」
俺が優しく諭すようにそう言えば、たち
まちその子の瞳は翳りだし。
この瞬間が、すごく嫌いだ。
俺に必死で想いを伝えてきた女の子を、
断るのは辛い。
柏木を忘れるために、付き合ってみよう
かと揺らいだ時もあった。
だけどそんなの、きっと間違ってると思
った。
そんな中途半端な気持ちで付き合っても
、柏木を忘れられるわけもない。無駄に
相手を傷付けるだけだから。
「……まだ、柏木さんが好きなんですか
?」
もう一度ごめんと言ってから去ろうとし
た俺に、そう言った女の子。