†ゆぅぱぱ。完結作品SS集†
宥めるようにそう言うと、えへへ、と小
さく柏木が笑った。
照れたようなその笑顔が、堪らなく好き
。ていうか可愛い。
その笑顔を見れれば、もう何もかも、ど
うでもよくなるんだから不思議だ。
「やっぱり東野君は優しいね」
「え?」
「東野君と居ると、安心するんだよね。
なんでも話せちゃう」
無邪気にニコニコしながら俺を見つめて
そう言う柏木。
「よし!棗に謝ってくるね!」
ガタッと柏木は立ち上がるとそう言って
、俺にありがとうと笑ってから、教室を
でた。
「───なんだそれ……」
不意討ちだろ。
ズルいだろ。───安心する、なんて。
そんな優しく微笑むなんて。
ああもう。
「……好きだ」