†ゆぅぱぱ。完結作品SS集†
「誰のせいでいけなかったと思ってんだ
、馬鹿」
翼はそう言うと、後ろから軽く、音夜の
頭を小突いた。
食堂に行ってから、三人で適当な所に座
る。
音夜を真ん中に挟んで、三人で座ってい
ると、不意に翼が顔を不機嫌そうに歪め
た。
「……来たぞ」
その言葉に、思わず身体を強張らせなが
ら顔をあげると、北野が食堂に入ってき
た。
北野あゆ。
音夜のことが大好きな肉食女子。
こうして食堂に座っていると、いつも俺
を押し退けて音夜の隣に座るんだ。
翼は押し退けないんだぜ?い、つ、も、
俺だけ!
絶対ナメられてるよね。ほんと酷いよな
!
今日こそは退かないぞ、と決意している
と、北野がやって来た。