†ゆぅぱぱ。完結作品SS集†
「……なんで謝るの」
「え!?……えーっと…」
まさかそんな風に返されるとは思っても
居なくて、返答に困る俺。
なんでって言われても……。
「……北野が、怒ってるから?」
「なんで怒ってるかわかってんの?」
「……や、わかんないです」
ごめんなさい、と思わずもう一度謝れば
、北野がふう、と息をつき、
「……別に、渡辺だけにおこってんじゃ
ない。不甲斐ない自分と、鈍感すぎるあ
んたにイラつくだけ」
と目を伏せながらそう言った。
「謝らなきゃいけないのは私の方。……
八つ当たりなんかして、ごめんね」
ちょっと寂しそうに微笑みながらそう言
った北野。
それから北野はずいっと俺に近寄ってき
た。