†ゆぅぱぱ。完結作品SS集†
「あの……音夜君」
「ん?」
ちょっと恥じらうように、俺の腕のなか
でモゾモゾと動く心優。
そんな所も小動物っぽくて可愛い。
「あのね、もっとぎゅーってして欲しい
なあ、なんて……」
「……え?」
あれ、なんだろ。幻聴かな。
今とんでもなく可愛くて破壊的な言葉が
心優から聞こえてきた気がしたけど。
「だから、ぎゅーってして欲しいの」
……げ、幻聴じゃなかったああぁ!!
え、なにこの展開。俺、どこまで幸せに
なればいいの!?こんなに幸せでいいの
!?
あれか、上げてからの落とすって奴か。
俺、落とされんのかこの後。
そんな風に悶々と考えていると……。
「……ダメ?」