†ゆぅぱぱ。完結作品SS集†
何か言いたげに、バッと顔を上げた心優
は、ハッとしてから、気まずそうに頬を
染めてそっぽを向いた。
「だって……。音夜君の彼女です、って
もっとちゃんとした服装で、ちゃんとし
た体勢で……言いたかった」
ぷぅ、と僅かに頬を膨らませる心優。
……やべぇ、可愛い。
可愛いし純粋だし、エロい事しか頭にな
かった自分をぶん殴りたくなる。
……心優、ごめん。
「心優、なんでそんな可愛いの」
そう言うと、心優がボンッ!と真っ赤に
なった。
「きゅ、急になにいって……!」
「ていうかあんなに俺に冷たかったのに
、なつきすぎじゃない?」
冷たくされてたあの頃が、逆に夢にも思
えてきた。
「……そんなの、好きだから」
───え?
「音夜君が好きだからに、決まってるじ
ゃん」