†ゆぅぱぱ。完結作品SS集†
──好きだからに、決まってるじゃん。
何度も脳内でリピートされる甘い声は、
俺の心臓をぶち壊すのには十分だった。
心優に聞こえてるんじゃないかってくら
い、バクバク煩い俺の心臓。
「心優、そんなに俺を殺したいのか…」
胸を押さえながらそう呻くと、心優は怪
訝そうに首を傾げたけど。
心優のこーいう天然な所、すごい困る。
顔がにやけないようにするのに精一杯─
──……。
「なんでにやけてるの」
……それすらも無理だった。
幸せすぎて怖い。
だけど。
「心優、俺も好きだよ」
この幸せを、ゆっくり噛み締めていこう
。
END.