†ゆぅぱぱ。完結作品SS集†





三年生の中で"フェロモン女王"なんて異
名をつけられてるし、向こうから誘って
きたから、ちょっと遊んでただけなのに




なんで本気になっちゃうかなー?



それから、わーわーと喚く先輩を適当に
あしらい、どうにか事を終えた俺は、ぐ
ったりしながら教室に戻った。



はあ、と息を漏らしながら席に着いた俺
を、空が呆れたように見てくる。



「女で遊ぶから後から大変なんだぞ」


「……はは。今さら思い知ったよー」



ま、自業自得だけど。



かなえと付き合えないなんて勝手に決め
て、暴走すんじゃなかったなー。



なんかすごい後悔してるわ、俺……。



───放課後。



「かなえ、帰ろ~」



いつものように間延びした声でかなえに
そう声をかけた。






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