苺な彼女と、エスカルゴな彼。

大好物はエスカルゴ




イチルちゃんを観察すること数分。



「…んっ……あ、おはよ。トモキくん」

くるんとした睫毛(まつげ)が印象的なまん丸いどんぐり眼に見つめられているのは僕、瀬名 智樹(せな ともき)高校2年生、16歳。


イチルちゃんとは同じ学校に通っていて、去年までは同じクラスだった。


入学式の日にイチルちゃんに一目惚れした僕は何とか奮闘した結果、ようやく去年の10月にあった球技大会の日からお付き合いがスタートして、かれこれ8ヶ月を迎える。




「…着替え、どこやったっけ」

「って、イチルちゃん!裸で歩き回らないでってば」

こうやって、セックスをするようになったのはつい最近で、未だに緊張している僕に対してイチルちゃんはすっかり日の下に自分の綺麗な裸体を晒しちゃったりなんかして、僕は毎度目のやり場やらに困り果てている。

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