夢現
人の列
人の列。
あまりたくさんの人が並んでいるから、一緒に並んでみた。
列は動かない。
ただただ後ろに人が並び続ける。
暇を持て余し、目の前の人に聞いた。
『この列は何を待っているんですか』
目の前の人は少し考えた。
考えて、待ってほしいと言った。
頷くと、目の前の人は更に目の前の人に聞いた。
どんどんその光景が続く。
答えが一向に帰ってこない。
しばらくして、後ろに並ぶ人が僕の肩を叩いた。
『この列は何を待っているんですか?』
そう質問された。
急に先がないように思えた。
列の横を歩いていた若い人が僕を見た。
『そこから抜け出して、先に何があるか確かめないの』
若い人は不思議そうに言った。
『確かめて、必要なら並び直せばいいのに』
更にそう言ってスタスタと去って行った。
そうするには、僕は並び過ぎたような気がする。
あまりたくさんの人が並んでいるから、一緒に並んでみた。
列は動かない。
ただただ後ろに人が並び続ける。
暇を持て余し、目の前の人に聞いた。
『この列は何を待っているんですか』
目の前の人は少し考えた。
考えて、待ってほしいと言った。
頷くと、目の前の人は更に目の前の人に聞いた。
どんどんその光景が続く。
答えが一向に帰ってこない。
しばらくして、後ろに並ぶ人が僕の肩を叩いた。
『この列は何を待っているんですか?』
そう質問された。
急に先がないように思えた。
列の横を歩いていた若い人が僕を見た。
『そこから抜け出して、先に何があるか確かめないの』
若い人は不思議そうに言った。
『確かめて、必要なら並び直せばいいのに』
更にそう言ってスタスタと去って行った。
そうするには、僕は並び過ぎたような気がする。