気分屋は如何ですか?
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「チ、チトセさんっっ!これは絶対可笑しいですよ!」
「ん?そんなことはないよ。よくユキナ君に似合っていますよ」
と、優しく微笑むチトセさん。
でも今その微笑みを見ても悪魔の微笑みにしか見えません。
「こんな格好は絶対可笑しいですっっ」
私は今メイドさんの格好をさせられている。
黒と白を貴重したデザインで、肩と太ももがさらけ出さすような恥ずかしい格好。
おまけに白いカチューシャを付けさせれた。
恥ずかしすぎて泣きそうです・・・。
恥ずかさのあまり顔を下に俯く私をそっと両頬を包む温かい手によって顔を上に向ける。
「チ、チトセさん」
両頬を包む温かい手の正体はチトセさんであった。
「ユキナ君、折角可愛らしい格好をしているのにそんな顔するなんて勿体無いですよ」
うう、こんな顔にさせてる原因はチトセさんです、とは言いにくい。