気分屋は如何ですか?
「あ、こちら依頼人の方の猫田さん」
「ね、猫田さん・・・」
猫背の彼の名字は猫田さんでした。
って、依頼人?!
「お、お茶をお出ししますね」
また台所に戻りお客様用のカップにお茶を淹れる。
ここ最近依頼を断っていたチトセさんが依頼を受けるなんて。
「やっぱり彼は気分屋なのでしょうか?」
首を傾げてチトセさんのことを考えた。
でも直ぐに考えるのをやめて急いでお客様にお茶を持って行く。
「――――どうぞ、」
「あ、あり、がとう」
猫田さんはお茶を受け取り一口飲んだ。
「――――それで、今日の依頼を詳しく聞かせて貰えますか?」
チトセさんの言葉と共に今回のお仕事が始まる。