気分屋は如何ですか?



「あ、こちら依頼人の方の猫田さん」



「ね、猫田さん・・・」




猫背の彼の名字は猫田さんでした。



って、依頼人?!



「お、お茶をお出ししますね」




また台所に戻りお客様用のカップにお茶を淹れる。



ここ最近依頼を断っていたチトセさんが依頼を受けるなんて。



「やっぱり彼は気分屋なのでしょうか?」



首を傾げてチトセさんのことを考えた。



でも直ぐに考えるのをやめて急いでお客様にお茶を持って行く。



「――――どうぞ、」



「あ、あり、がとう」




猫田さんはお茶を受け取り一口飲んだ。




「――――それで、今日の依頼を詳しく聞かせて貰えますか?」




チトセさんの言葉と共に今回のお仕事が始まる。







< 8 / 11 >

この作品をシェア

pagetop