太陽のような君へ

・視線

「おはよう!」


 この声、誰だか分かりますか?


『南部 杏』です。


私はあれから、


いじめを受けることも、


痛い視線を浴びせられることも、


なくなった。


一番の変化。


私に友達ができたこと。


最初、私はみんなに謝られた。


「ゴメン」


 その3文字は、


薮本君がくれたもの。


薮本君がいなかったら、


こんなにあったかい気持ちを


感じることはなかった。


知ることはなかった。


私の全ては、


薮本君だった。



















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