愛してるっ
『嘘やん…真未等、どこにおるん??』
『ケータイ、繋がらん。』
『はぁ…』
あたしはその場にしゃがみ込んだ。
せっかくの夏祭りやのに…
結構楽しみにしてたのに…
『あたし等だけで行こ。』
なんか、気抜けた。
『うん。』
疲れた表情のあたし等に気使ったんか、男子02人は黙ったまま。
『なんかおもしろい話してや。』
「え…」
困るよな。ごめん愁ちゃん。
なんてさ。
『嫌ならいい。早く行こ。終わっちゃう。』
「ん…」
悠翔なんか、喋らん。
何??
罪悪感??
笑わせてや。
ダルイわぁ。
もらったジュースのタダ券でお茶もらって、歩道橋の上で明かりをぼぉーっと眺めるあたし達。
疲れた。
髪も乱れて、浴衣も崩れてる。
ある意味エロいけど、気にする余裕とか、全くないくらい疲れてた。