愛してるっ








少し歩いたら宿舎が見えて、あたしはみっちり先生に叱られた。
『なんでグループ行動が出来へんのっ?!』
って…。
いいやん。
多分他の人達は結衣のグループに混じってるもん。
あたしは存在せぇへん人間やってんもん。
グループ行動なんかしてられっかよ。
『同じグループの人帰ってくるまでここで待ってなさい。』
あたし神社通らんと来たみたい。
つまり、道を間違えた。
だから先に行った他の人達より先に帰って来たわけ。
『はい…』
適当に返事してうさぎのおる草の上に座った。
『玲やん!!』
は??真未??
『なんでおるん??』
『なんとなく』
『ふぅん』
なんか…どぉでもいいわ。


この時のあたしに、他のこと考えてる余裕なんか無かった。
悠翔と…愁ちゃんのことで、頭いっぱい。
あたしは、気持ちがわからんの??
悠翔が好きなん??
それとも…愁ちゃんが好きなん??







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