愛してるっ









着いたっ!!

やっと…着いたぁ…


疲れたぁ…


06:30をまわったころ、あたし達は学校のグラウンドに集合した。

『解散です。お疲れ様でした』

先生のそんな声と共にみんな一斉に立ち上がる。


まだ小06のあたし達は、親の迎えをうけ、それぞれ帰って行く。


あたしの親は…来るわけないか。



とぼとぼと歩き始めた。





ん…??
あれ…愁ちゃん。


前に01人で歩く愁ちゃんの姿が見える。



そぉいえば…咲どぉしたんやろ??とか思いながら、あたしは愁ちゃんにかけよった。


『なんかシケてへん??』
「別にぃ??」
『ふぅん』

少し気まずい沈黙。


『また遊ぼな!!今日楽しかった。ありがとう!!…じゃね!!』

あたしは02、03歩進んで振り返り、愁ちゃんに精一杯の笑顔で手を振った。


『バイバイっ!!』

普段はあまり使わない、バイバイって言葉をあえて言うと、愁ちゃんは少し微笑んで手を振り返してくれた。







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