愛してるっ
その顔を見て、少し安心した。
悠翔が愁ちゃんとなんか話してるとこ見ちゃったから。
なんか言われたんかなって思って心配やってん。
あたしは走って家に帰った。
あたし…なんで愁ちゃんの心配なんかしてんやろ…
バカじゃん。
好きでもない男やのに…な。
修学旅行が終わって03日後…
11月11日。
pipipipi…pipipipi…
ケータイの着信音が鳴った。
わ…着信とかめずらし…
………
ディスプレイに表示されている名前は……悠翔。
…ピッ
『…はい』
「おっす。メアド教えて」
『…なんで??』
「話あるから」
『…わかった』
「じゃーなー」
この瞬間、もし悠翔にメールを送ってなければ…
あたしの人生は、もぅ少し平凡だったのかもしれない。