愛してるっ
ピンポンパンポーン…
「運営委員、学級代表の人は至急、児童会室に来て下さい。」
次の日の昼休み、委員長によって呼び出しがかけられた。
『悠翔はどこ行ったんですか??』
先生が言う。
『…呼んできます』
あたしは仕方なくチョークを置き、愁ちゃんに耳打ちする。
『ごめん、やっといて』
「うぃー」
愁ちゃんはあたしの置いたチョークを取り、言った。
廊下をパタパタと走り教室をのぞく。
…ぉらん。
『咲。悠翔知らん??』
『あー。あっこ』
非常階段を指差す咲。
『ありがとうっ!!』
あたしは悠翔のいる非常階段に向かって走った。
『悠翔。呼び出し』
「おー。わかった」
悠翔を見るとあたしの心は空っぽになる。
昨日の議案書を使い、委員長が全て説明した。
議案書の内容をあたしはもう01度黒板に書く。
委員の人の頭にしっかり焼き付くように。
なんてね。