僕が君にできること
ガチャッ。

扉がゆっくりと開きお尻からその男が入ってきた。

振り向いた奴は両手にdietペプシと烏龍茶を持ち、口にはポテトチップスをくわえていた。

ご主人の投げたボールをくわえ、しっぽを振って子犬のようにその男は戻ってきた。

デスクに一つずつグラスを置くと、くわえていたポテチを取り「小腹すいたでしょ?」と笑った。

実にペースを乱される・・・・。

ポテチの袋を丁寧に広げどうぞとジェスチャーで勧めてきた。

「あっ・・・・いただきます。」

私は一枚ペチリくわえた。

その男もペチリと一枚食べた。

ペチリ、ペチリとポテチを食べる音だけが続いた。

「今度『君想う』の新刊入りますよね!絶対読むでしょ?」

沈黙にしびれを切らしその男が口を開いた。

「え?!本当?続き早く読みたかったんだよね!夏音と悠人の関係が超もどかしいんだよね~!」

気がついたら普通に漫画話が弾んでいた。
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