僕が君にできること
朋と出会った季節が再び巡ってくる頃、映画はクランアップした。


立ち止まって進めないのは僕だけで、日々は流れた。


それさえも覆い隠す術は身についていた。


吐きそうなくらい瞬くフラッシュや、同じ質問を繰り返すライター
バラエティーでは愛想笑い。



全て湯川 旬として、それさえも演じていた。




そして、柚木との関係もそれと同時に流され、映画とリンクして理想の二人ともてはやされた。




柚木との関係を過剰に膨らます世の中。それはどうでもいいことだった。





朋には届いているのかな・・・・。



それを僕は望んでいたのかもしれいない。あなたを終わりにするため。


そしてもしも、あなたが僕を想って心が苦しくなったなら楽になれる。


そんなことを考えた。情けねぇ。



僕と朋はあの漫画喫茶の中が全てだった。


名前しか知らない。


その不確かさに惹かれていたのかもしれない。


朋・・・・あなたは今何をしていますか・・・・。





どうしようもなく会いたいです。












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