生きる

STORY 14

なんか外へでることが怖くなくなった。
想に会えると思ったら。
想からのメール。
「今昼休み。今日来てくれるんだよね?」
「うん。今から行くね。」
「OK。待ってるね。」
想に会える。トコトコと歩いて10分。ついた。
カランカラン。
「いらっしゃいませ。お席にご案内いたします」
席に座って想を探した。
でもいなくて…
「ご注文わ?」
「……このオムライスで。」
「かしこまりました」
キョロキョロ。いない。
「お店に来たよ。」とメールした。「ご注文のオムライスです。光ちゃん。」
「えっ?」
「光ちゃん。ようこそ。これ俺が作ったオムライス。食べてみて?」
「びっくりしたー。いただきます」パクッ。「おいしー!!」
「でしょ?愛をこめて作ったから」と言いながらケラケラ笑う想わ可愛いかった。
「それじゃーごゆっくり。またメールするね」
お店が忙しくてあまり話せなかった。
その夜、想からメールがきた。
「今日わ来てくれてありがとう。すっごく嬉しかった。オムライスどうだった?」
「私こそ会えてよかった。オムライスとてもおいしかったよ」
「よかったー。あ、光ちゃんを初めて見たけど可愛いくていい子だなーって思ったよ」
「あ、ありがとう…照」
そんなたわいないメールが楽しかった。想わ毎日メールしてくれた私もどんどん私をとり戻すことができた。
そんなある日
「光ちゃん。明日の日曜日予定ある?」
「ないけど」
「よかったら明日デートしない?」えっ………
はじめてだった。男の子からデートに誘われたの。
「いいよ。」
こうしてデートの約束をしてしまった私。この時ドキドキしながらも楽しみだった。
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