セイギ
佐伯は静かに頷くと他の3人と一緒に出て行った。



一人残された私はため息をつくと、就職した時に買ったブランド物のバッグをつかんで何かを振り払うようにして現場に向かって歩いた。



現場に着くとそこには名波さんがいた。



「どうもお疲れ様です。」



私は広尾さんに手を合わせると遺体の状況を確認した。



確認している時に佐伯が

「死亡が確認されたのは今日の午後7時ごろ。今から1時間ほど前です。自室で首をつっている状態で発見されました。発見したのはこのビルのオーナーである沖田信哉さん。今度この近くである集会に参加しないかとこのビルの住人に聞いて回っているそうなんですがその時に見つけたそうです。」



と状況報告をした。


「分かった。ありがと。その沖田さんには会えるの?」




そう尋ねると


「ええ、もちろんです。今ここにいらしてます。」

と言った。







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