セイギ
後もう一つ気になったことがあった。



会議が終わった後に管理官がすっと私の横に来て


「広尾ゆかりには近づくな。」



そう囁いたことがあった。


私はその時はただ単に返事をしただけだったがこういう過去があったことを管理官は知っていたのだ。



だからこそ私を近づけさせたくなかったのだ。




こういう事実を知っていればもっと早く対処できたかもしれない。




そう思うと自分が歯がゆかった。




こういう警察の体質は変えるべきだ。



自然と足は警視庁の方に向かっていた。
< 26 / 31 >

この作品をシェア

pagetop