セイギ

会議室に戻ると水野たちがいた。


水野が真っ先に

「どこに行ってたんですか?すごい心配したんですよ?」

と聞いてきた。


「ん…、ちょっとね。佐伯、コーヒーちょうだい。」


そう言うと横からすっと佐伯がカップを差し出した。



「疲れてるだろうと思って入れておきましたよ。」



「ありがと。意外と気が利くじゃない。」



そう言うと辰巳と西村がほほ笑んだ。




西村が

「そう言えばさっき管理官が言ってましたけど明日、11時から記者会見を開くそうです。今回の事件のことを発表するみたいですよ?」

と話した。



私は今刑事部長に話したことを管理官には話しておこうと思って



辰巳に


「今、管理官はどこにいる?ちょっと話があるの。」



とたずねた。




「さっきまでここにいたんですけど…。あ、帰ってきました。」



そう言ったので私はカツカツと管理官の方に近づいた。




管理官は私の方を少し見ると


「ん？月野、何だ?」



そう言った。



私はさっき刑事部長に行ったことと同じことを小声で話した。




話を聞き終わった管理官は少し呆れた顔をしたがすぐに納得したような顔になった。




私はその顔を見届けた後、皆のところに戻った。