永久の宝物

すると、愛は一瞬辛そうに顔を歪ませたあと、笑った。


「おい…あ」

「バカじゃない?あんたのことなんて好きじゃないって手紙にも書いてたでしょ?」


…。

「邪魔しないでっていったのに、なんで追いかけてきたわけ?」

愛の目は見たこともないくらい冷たかった。


「…いい加減にしてよ。早くかえって。消えてよ、あたしの前から!」


愛が怒鳴った。けど、最後の方はそれまでの冷たい感情より、なんだかすごく辛そうな感情が伝わってきた。



ーギュッ

「ちょっ!」
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