永久の宝物
「お願いだ…教えてくれ。心配で…たまんねぇんだよ…。」
卓哉が泣きそうな声で言った。
あたしの肩をつかみ、うつむいている。
こんな卓哉見たことない。
「あのね…白血病……だって。」
あたしも目をそらして答えた。
「…え」
卓哉があたしを見つめる。
「…白血病ってさ…治んない人もいるんだって…。死んじゃう…かも…知れないんだよ。あたし…卓哉を不幸にしたくない…。」
言いながら泣けてくる。