永久の宝物

「過労です。一日安静にしていれば、大丈夫ですよ。」

そう先生は言って、病室を出ていった。

卓哉は一日だけ検査入院することになった。


やっぱり、相当無理してたんだ。

と、同時に気が抜けたのか、いつもの嘔吐が始まってしまった。



「…っゲホッ……っはぁ、はぁ…。」


こんなあたしだから、卓哉に無理をさせてしまってる。

どうしようもない自分の体を叩きながら、あたしは泣き続けた。
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