永久の宝物
第五章
見えてきた光
あれからしばらくして、卓哉は退院した。
そして、医学部へ編入。すごいよね…
けど、あたしに会いに来る時間はめっきり減ってしまった。
と、いうのも、あたしがそう言ったからなんだけど。
あんなことがあったから、卓哉には無理しないでって言ったんだ。
あたしのことは気にしないで、頑張ってって。
だから、週に二回ほど会えるくらい。けどそれでもいい。
必ず繋がってるって信じてるから。
そんなある日、先生があたしを呼び出した。