永久の宝物

その夜ーー

キィッ…


病室の扉が静かに空いた。


「愛、起きてる?」

「卓哉!?」


「しぃ~っ!」


そうだった。面会時間はとうに過ぎてる。

て、あれ??

「どうしたの?こんな夜中に。」


「どうしたの??って…おまえ。」

卓哉が小声で続ける。

「治るかもしれないんだろ?」



まさか…

「だから来てくれたの!?」

「当たり前だろ」

卓哉があたしに優しくキスした。
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