永久の宝物

放課後、あたしが帰る準備をしていると

「愛、このあと空いてる?」

カノンが声をかけてきた。


「麻奈と保月をさそって、カラオケ行くんだけど。ほら、たまには受験生も息抜きってね?」

行きたい…けど

「ごめん、今日はちょっと…。」


すると、カノンは分かったようににやっとして
「ほぉ、ラブラブですなぁ。ま、ホドホドにね。」


と言って、教室を走り去っていった。
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