永久の宝物

「…へへ。なんか、うれしくてさ。夢みたいだよ。」


だってあたし、少し前まで病室にいたんだよ?

点滴うたれながら、髪の毛もなくなって…そんなつらい日々があったのに、今はこんなに幸せ。

ほんと、ゆめみたいだよ。

「夢じゃねぇよ。」

卓哉があたしの肩をつかみ、自分のほうにむけた。
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