永久の宝物
ーピピッ

「38度9分。熱がでましたね。氷枕、持ってきます。」

看護婦さんが部屋を出ていく。

「…。はぁ。」


ゆっくり寝返りをうつ。

とうとう発熱してしまった。これも、この病気の症状の一つだって。

卓哉…早く帰ってこないかな。なんだかすごく…心細いよ。

熱で朦朧とする頭の中で卓哉のことばかり考えていた…。
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