永久の宝物
先生!?

タイミング悪っ!

って、あたし何考えてんの?
「すみません。上木鉢を運んでる途中で、手が滑ってしまって。」


いつのまにかあたしから離れた彼が先生に謝っていた。

「なんで上木鉢なんか運んでるんだ?」

「台風が来るので、安全なところに運ぼうと思って。」


すると、先生はニッコリと笑って言った。
「いい心がけだな。紀野、お前も手伝ってたのか。掃除を途中で投げ出して帰ったのかと思ったぞ。」

「な!そんなことしませんよ!!」


あたしが否定すると

「ガハハハ。この片付けは俺がやるから帰っていいぞ。」


豪快に先生が笑った。
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