永久の宝物

そのときだった。

「愛。」


卓哉が帰ってきた。今日は早かったみたい。

「あ、どうも。お世話になってます。」

卓哉がぺこりとパパたちに頭を下げる。


「いえいえ、こちらこそ、この子が迷惑かけちゃって。ごめんね、卓哉くん。」

「とんでもありません。」

卓哉があたしの頬の涙の後に気がついて、近づいてきた。
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