永久の宝物

「そうか…。」


学校帰りにやってきた卓哉が、そうつぶやいた。

卓哉には、ただ帝王切開のことだけを伝えた。

「…俺、またしばらくここに泊まるよ。」

「卓哉…勉強もあるんだし…かえっ…て。」


卓哉だって、大変だよ。こんなに毎日来るのだって、大変だろうに。


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