永久の宝物

「…。かわい…い。」

愛が力なく笑う。まだ、疲れてるんだろう。


「愛菜…ありがと。…あたしたちの…とこに…来てくれて。」


愛がそう言って、優しく我が子を抱きしめた。その様子は、ふつうの母親となんら変わらない。


こいつが病気だということを、忘れそうになるくらい。
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