永久の宝物

愛のご両親も、愛菜のところにきていた。


「…可愛いわね。」

お母さんが、涙をこらえるように声を出す。

愛はうれしそうに笑った。


「あたしの…あたしたちの子なんだから、かわいいに決まってる。」

「ふふ…そうね。」


俺も微笑んだ。愛は…死なない。俺が、助ける。

だって、なんのために…俺は医学部に入ったんだ?
< 286 / 320 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop